掛け声で「八掛」と言う言葉は古くからよく使われるものであり、現在でも何気なく使っていると言う人は少なくありません。八掛良いと言う言葉は現代では「よーい、ドン」と言う意味合いでも利用されるものですが、その由来は中国に古くから伝わる易にあるものとなっています。易では万物の起源は宇宙であり、これを太極と表現することも少なくありません。この対局は大きく分けて4つの要素から構成されるものとなっており、これを全て合わせて八掛と呼んでいます。
実際に易ではこの八掛を二回、上下に分けて利用するため合計六十四掛となっていますが、その起源は万物を示す4つの要素を組み合わせたものです。これらが掛け声になったときには、すべての要素を収めてこれから新たなことを始めると言う意味合いが込められています。